【中型バイク】普通自動二輪車の免許取得までの流れ ~取得期間・費用・手続き等~
・中型バイクに興味がある方
・中型バイク(普通自動二輪車)の免許取得の流れを知りたい方
中型バイクに乗りたい!と思ってもまずは免許を取得しなければなりません。この記事では、中型バイク(普通自動二輪車)を乗るために必要な免許取得の期間・費用・手続き等について、私の経験を基に説明しています。教習所での流れは場所によって若干異なると思いますが、基本的には同じはずなので、中型バイクに興味を持っている方は是非参考にしてみてください。
※私が中型バイク(普通自動二輪車)に興味を持った時は、すでに普通車(MT)の免許を所持していたため、普通車免許を所持している前提で記載している部分が一部あります。普通車(MT)免許を持っていると、教習所で学科教習が一部免除され、運転免許試験場での学科試験を受けなくてもよいというメリットがあります。
1. 中型バイク免許(普通自動二輪車免許)とは
中型バイク免許は、正式には「普通自動二輪車免許」と言われています。普通自動二輪車免許には、MT車とAT限定の2種類が存在し、この免許を取得すると排気量が400cc以下のバイクに乗れるようになります。また、普通自動二輪車では一般道に加えて高速道路が走行可能になるだけでなく、免許取得から一定の条件を満たせば、2人乗りでの走行も可能となります。
ちなみに、教習所で扱う中型バイクは以下のCB400になります。中型バイクの中でも最高クラスの排気量(400cc)でかなり取り回しもよく、人気の車種になります。乗りたいバイクが決まっていない人は、教習所を卒業してからCB400の乗りやすさを思い出して購入することもあるくらい人気なバイクとなっています。教習指導員もお勧めするくらい中型バイクの中ではかなり乗りやすいバイクで、実際に私も教習に通っているときはこのバイクで練習していたのですが、初心者でもかなり扱いやすかったのを覚えています。
Honda CB400SF-K
CB400はスポーティーなバイクなので、クラシックバイクが好きな方はあまり好まないかもしれません。
2. 免許取得の資格
中型バイク免許を取得するには、自動車学校などの教習所へ入校しなければなりません。入校するには以下の表のようにいくつか条件が存在します。この資格条件を全て満たしている場合のみ、中型バイクの免許を取得することができます。
条件項目 | 内容 | |
年齢 | 満16歳以上であること(16歳の誕生日1か月前から入校できる教習所あり)。 | |
視力 | 片目0.3以上かつ両目で0.7以上あること。ただし、片目の視力が0.3未満の場合は、他眼の視野が左右150度以上かつ視力が0.7以上あること(眼鏡・コンタクト可)。 | |
色彩識別 | 赤・黄・青の3色が識別できること。 | |
聴力 | 10mの距離で90dBの警音器の音が聞こえること(補聴器使用可)。 | |
運動能力 | 自動車の運転に支障を及ぼす身体的な障害がないこと。運転に支障を及ぼす場合は、補助手段を講ずることにより自動車等の運転に支障を及ぼす恐れが無いと認められること(運転免許試験場の運転適性窓口にて相談)。 |
3. 免許取得の流れ
中型バイク免許を取得する方法は、実は教習所に通って取得する方法だけではありません。中型バイク免許の取得方法には大きく2つの流れが存在します。1つ目は教習所に通って技能教習や学科教習を受け、卒業検定に合格することで免許を取得する方法です。そして2つ目は最寄りの運転免許試験場で一発試験を受け、技能試験や講習をクリアすることで免許を取得する方法です。一発試験に合格すれば、教習所での技能教習を受けることなく即日免許を取得することができますが、難易度も非常に高く現実的ではないので本記事では一発試験についての流れは割愛します。
普通自動二輪車免許取得までの流れは以下となります。
普通自動二輪車免許の取得フロー
ここからは少し私の想いになりますが、本当にこれからバイクを楽しみたいと思っている方なら、一発試験ではなく教習所に通ってバイクの特性や操作についてじっくりと学んでから免許を取得するのが良いと思います。教習所に通っての免許取得だと、技能教習やシミュレータを経験できるだけでなく、マニュアル車を取得する方ならAT車の特性も技能教習で学ぶことができるため、バイクの運転に対する意識も大きく変わってくるはずです。
一発試験は時間と費用を大幅に短縮できるというメリットはありますが、教習所に通ってバイクに興味を持っている方と同じ場所で中型バイク免許を取ることも含めて免許取得の醍醐味だと思っています。基本的にバイクは1人で乗ることが多いと思いますが、自分勝手に運転をしていい訳ではなく、周囲の車に迷惑をかけないように安全に走行しないといけません。そのような意味でも周囲のメンバと協調性を高めながら免許を取得する過程も必要なのではないかと考えています。
4. 免許取得にかかる期間
普通自動二輪車免許取得までの流れが分かったところで、教習所への入校から免許取得までの目安期間について説明します。自分の気になっているバイクに今すぐ乗りたい!という方もいると思うので焦る気持ちもわかりますが、免許を取るとなると、ある程度の時間は必要です。しかし、普通車免許をすでに取得済であれば、学科教習はほとんどなく、主に技能教習となるので中型バイクの免許取得にはそこまで期間はかかりません。
免許取得期間を知るには、教習所の流れをまずは知りましょう。教習所での流れは以下となっています。
- 教習所へ入校手続きの申し込み(Webにて予約可の教習所もあり)
- 教習所で入校手続き(入校日の決定や入校当日の教習予約など)
- 入校日・第一段階開始(適性検査や予約した教習を受講)
- 第一段階(9時限)
- 修了検定(合格後、第二段階開始)
- 第二段階(8時限 ※所持免許無の場合は10時限)
- 卒業検定
- 卒校
ちなみに第一段階は1日に2時限まで、第二段階は1日に3時限まで受けることができます。第一段階と第二段階終了で最短でも10日ほどかかります。
第一段階・第二段階の教習期間に加え、入校手続きや卒業検定、その後の免許交付手続きなどを考慮すると、学生であれば、1か月を目安に免許取得を考えるといいでしょう。また、社会人の場合は仕事の都合もあるため、2か月を目安にすれば中型バイクの免許が取得できると思います。私の場合は仕事をしながら教習所に通ったのですが、入校の申し込みから卒校までで49日かかりました。教習所を卒校した後は、自分のタイミングで運転免許試験場に行き、免許を受け取ればそこからは中型バイクに乗ることが可能になります。
対象者 | 目安期間(教習所入校~運転免許試験場での免許交付まで) | |
学生 | 1か月 | |
社会人 | 2か月 |
5. 免許取得にかかる費用
普通自動二輪車免許の取得費用は、教習所以外にも運転免許試験場での免許交付の際にお金がかかります。教習所での費用は以下の表を目安にしてください。
所持免許 | 車種 | 目安費用(教習所) | 運転免許申請料+免許証申交付手数料 | 合計金額 |
普通車 | AT車 | ¥40,000~120,000 | ¥1,750 + ¥2,050 (¥3,800) | ¥43,800~ |
MT車 | ¥60,000~140,000 | ¥63,800~ | ||
なし | AT車 | ¥100,000~185,000 | ¥103,800~ | |
MT車 | ¥120,000~200,000 | ¥123,800~ |
私の場合は、教習所の料金で税込み76000円ほどであり、免許交付にかかる金額は3800円だったので、免許取得にかかった費用は合計で80000円いかないくらいでした。教習所や取得時期によっても教習料金が変動することがあるので、この値段で取得できるとは一概には言えませんが、上表の目安費用を相場として教習料金を考えてみていいと思います。教習所によってはWEB割りや学割、卒割などの制度もあるので3000円から5000円ほど安くなるところもあります。
バイクの免許取得にかかる費用は、厳密に言うと教習所や免許交付の手数料以外にも発生します。例えば、教習所に通うまでの電車代やバス代などの交通費、グローブやヘルメットを購入するのであればバイク用品の費用も掛かります。教習所によっては、無料送迎バスを出していたり、簡易的な軍手を配っているので交通費やグローブ代が必要ない教習所はあります。しかし、後で自分専用のグローブやヘルメットを購入するのであれば、教習のうちから自分のバイク用品を使用して雰囲気に慣れておくのがいいでしょう。
6. 教習開始までにあるといいバイク用品
中型バイクの免許を取得するということは、ライダーになるということです。教習所を卒業すると公道でバイクを走らせることになりますが、バイクに乗るにはそれなりに装備も必要です。公道でいきなり新しいバイク用品を使用するのに少し抵抗があったり不安に思う方は、事前に自分のバイク用品を購入して教習所で慣れておくのがいいでしょう。初心者のうちはバイクの扱いに不慣れなところもあるため、安全面を考慮して以下をお勧めします。
- ヘルメット(安全性が高いと言われているSHOEIがおススメ)
- グローブ(手の甲に硬いガードがついているものがおススメ)
- バイクウェア(パッド入りのウェアがおススメ)
- 靴下(くるぶしまでしっかりと隠れる少し長めのものがおススメ)
- 安全靴(つま先が硬くなっている靴がおススメ)
基本的に教習所ではヘルメットは貸出し制ですが、夏場だと汗をかくため、他人が使用したヘルメットを使用したくないと思う方は自分のヘルメットを購入してから教習に臨むのがいいでしょう。
私の場合、事前に以下のようなグローブのみ購入しました。スマートフォンなどのタッチパネルに対応しているグローブもあり、グリップするときも硬くないので購入してよかったと思っています。夏のように暑い季節にバイクに乗る場合は、メッシュタイプのグローブがおすすめです。
まとめ
本記事では、中型バイク(普通自動二輪車)の免許取得の流れ、期間、費用について説明しました。意外と時間もお金もかかるなと思った方が多いのではないでしょうか。私の感覚的には2週間あれば免許交付にありつけると思っていましたが、自分の予定や仕事の都合に合わせると意外と時間がかかるなという印象でした。費用については妥当かなと思っています。
この記事を見たあなたは少なからずバイクに興味を持っていると思うので、まずは最寄りの自動車学校などを調べて早速申し込みを検討し始めましょう!迷っている時間で手続きを進めることができますよ!
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