【中型バイク】初期費用・維持費用はどれくらいかかる?

【中型バイク】初期費用・維持費用はどれくらいかかる?
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・中型バイクの初期費用・維持費用を知りたい方
・金銭面で中型バイクの購入を迷っている方

 この記事では、中型バイクの初期費用・維持費用について紹介しています。初期費用についてはバイクの購入を検討している方は考えたことがあるかと思いますが、バイク購入の段階で維持費用を見積もるのはライダー歴のある方でないとなかなか厳しいかと思います。この記事では筆者の愛車であるエストレヤの維持費用を元に紹介します。

 ※エストレヤは250㏄以下に分類される中型バイクであるため、法的な義務としての車検はありませんが、車検の代わりに法定点検(12ヶ月点検)がかかる場合の維持費用について紹介しています。

1. 中型バイクの初期費用

 中型バイクの初期費用は、どこからを初期費用に含めるのかによっても変わってきますが、この記事では中型バイクの免許取得費用、バイク購入費用、バイク取得時に必要度の高いバイク用品の購入費用を初期費用として計算しています。バイク教習代も紹介しているので、これから中型バイク免許を取得したいと思っている方も参考にしてみてください。

1-1. 教習代

 中型バイクで走行するためには、中型バイク免許(普通自動二輪車免許)を取得しなければなりません。普通自動二輪車免許の取得費用は、教習所以外にも運転免許試験場での免許交付の際にお金がかかります。教習所での費用は以下の表を目安にしてください。

普通自動二輪車免許取得にかかる費用
所持免許 車種 目安費用(教習所) 運転免許申請料+免許証申交付手数料 合計金額
普通車 AT車 ¥40,000~120,000 ¥1,750 + ¥2,050 (¥3,800) ¥43,800~
MT車 ¥60,000~140,000 ¥63,800~
なし AT車 ¥100,000~185,000 ¥103,800~
MT車 ¥120,000~200,000 ¥123,800~

 私の場合は、教習所の料金で税込み76000円ほどであり、免許交付にかかる金額は3800円だったので、免許取得にかかった費用は合計で80000円いかないくらいでした。教習所や取得時期によっても教習料金が変動することがあるので、この値段で取得できるとは一概には言えませんが、上表の目安費用を相場として教習料金を考えてみていいと思います。教習所によってはWEB割りや学割、卒割などの制度もあるので3000円から5000円ほど安くなるところもあります。

 バイクの免許取得にかかる費用は、厳密に言うと教習所や免許交付の手数料以外にも発生します。例えば、教習所に通うまでの電車代やバス代などの交通費、グローブやヘルメットを購入するのであればバイク用品の費用も掛かります。教習所によっては、無料送迎バスを出していたり、簡易的な軍手を配っているので交通費やグローブ代が必要ない教習所はあります。しかし、後で自分専用のグローブやヘルメットを購入するのであれば、教習のうちから自分のバイク用品を購入して使用感に慣れておくのがいいでしょう。

中型バイク免許取得費用のポイント

・普通車免許を持っている場合、4.5~14.5万円程で取得可能
・普通車免許を持っていない場合、10.5~20.5万円程で取得可能

1-2. バイク代(車体代)

 中型バイク本体も初期費用に含まれます。親族や友人、知人等から譲り受ける場合は無料のケースもありますが、ここではバイクを購入することを前提として紹介します。

 中型バイクを購入する場合、中古車を購入するか、新車を購入するかの2パターンに分かれます。

:中古車を購入する場合

 1つ目は中古車を購入する場合です。この場合、グーバイクやバイク王などのバイク販売サイトや、メルカリ、ジモティーなどのフリマアプリを活用して購入する方法があります。

 2022年12月時点では、125㏄~250㏄のバイクは最安値で15万~20万円の間で販売されています。ピンキリにはなりますが、半導体不足の影響やバイク自体にプレミアがついているケースもあるため、中型バイクでも100万円を超えるものも多く存在しています。

新車・中古バイク・二輪車・オートバイ情報ならグーバイク(GooBike)

https://www.goobike.com/index.html

【バイク王】公式サイト バイクのことならバイク王

https://www.8190.jp/

 

:新車を購入する場合

 2つ目は新車を購入する場合です。2022年12月時点において、グーバイクで中型バイク(排気量:126~250cc)の新車を購入する場合、最安値で29.5万円、最高値はその約7倍の215.6万円となります。新車についても中型バイク同様に、半導体不足の影響で価格が高騰していたり、プレミア価格がついているものは正規価格よりも相場が高くなっているものが多く見られます。また、新車の状態からカスタム仕様となっている車体については金額が高く設定されている印象です。

 購入店舗が遠地の場合は、バイク屋から自宅まで乗って帰るか運送してもらうかでも費用は変わってきます。自宅まで乗って帰る場合は、距離によって変動しますが、高速代やガソリン代が必要になります。運送会社に依頼する場合は2万~5万程の運送費用が必要となります。

中型バイク購入費用のポイント

・中型バイク(中古)を購入する場合、15.0~万円程から取得可能
・中型バイク(新車)を購入する場合、29.5~万円程から取得可能
 ※2022年12月時点
・自宅までの運送費用2~5万円もしくは高速代、ガソリン代が必要

1-3. バイク用品代

 バイクの初期費用にはヘルメットやグローブ、スマホホルダなど、ほとんど必須といってもよいバイク用品もあります。この記事では私の主観も入りますが、ライダーに必須と言えるバイク用品は初期費用に含めています。

 以下の表が、必須だと考えるバイク用品の一覧になります。バイク用品もピンキリなので、相場を記載しています。

ライダーに必須のバイク用品
バイク用品 用途 費用相場
ヘルメット 頭部を守る 2.0~8.0万円
グローブ 手を守る 0.2~1.5万円
パッド入りウェア 各部を守る 0.3~2.0万円
スマホホルダ スマホでマップ等を表示する際に必要 0.2~0.5万円
USBポート スマホ機器の充電 0.1~0.3万円
充電ケーブル スマホ機器の充電 0.1~0.2万円
エンジンガード エンジン部とライダーを守る 0.7~2.0万円
バイクチェーン 盗難防止 0.3~1.5万円
バイクカバー 紫外線による劣化防止、盗難防止 0.2~0.6万円
合計 4.1~16.6万円
バイク用品にかかる初期費用のポイント

・バイク用品を揃えるのに4.1~16.6万円程の費用が必要

1-4. 中型バイクの初期費用まとめ

 中型バイクに関する初期費用のまとめです。

 中型バイクの初期費用は、「中型バイク免許取得費用」、「中型バイク購入費用」、「バイク用品費用」の3つに分けて紹介しました。これら全ての費用を1つの表にまとめたものが以下になります。

中型バイクの初期費用一覧
初期費用(区分) 内容 用途・備考 費用相場
教習代 普通自動二輪免許
(普通車免許あり)
中型バイクに乗るために必要 4.5~14.5万円
普通自動二輪免許
(普通車免許なし)
中型バイクに乗るために必要 10.5~20.5万円
車体代 中型バイク(中古) グーバイクの最高販売価格:780万円
※2022年12月時点
15.0~250.0万円
中型バイク(新車) グーバイクの最高販売価格:215.6万円
※2022年12月時点
29.5~150.0万円
バイク輸送費 ※購入店舗から輸送する場合 2.0~5.0万円
バイク用品代 ヘルメット 頭部を守る 2.0~8.0万円
グローブ 手を守る 0.2~1.5万円
パッド入りウェア 各部を守る 0.3~2.0万円
スマホホルダ スマホでマップ等を表示する際に必要 0.2~0.5万円
USBポート スマホ機器の充電 0.1~0.3万円
充電ケーブル スマホ機器の充電 0.1~0.2万円
エンジンガード エンジン部とライダーを守る 0.7~2.0万円
バイクチェーン 盗難防止 0.3~1.5万円
バイクカバー 紫外線による劣化防止、盗難防止 0.2~0.6万円
合計 ※普通車免許あり、新車の中型バイク購入、バイク輸送費ありの場合 40.1~186.1万円
中型バイクにかかる初期費用のポイントまとめ

・中型バイクには40.1~186.1万円程の初期費用がかかる
・普通車免許を持っている場合、4.5~14.5万円程で取得可能
・普通車免許を持っていない場合、10.5~20.5万円程で取得可能
・中型バイク(中古)を購入する場合、15.0~万円程から取得可能
・中型バイク(新車)を購入する場合、29.5~万円程から取得可能
 ※2022年12月時点
・バイク購入に伴い、自宅までの運送費用2~5万円もしくは高速代、ガソリン代が必要
・バイク用品を揃えるのに4.1~16.6万円程の費用が必要

 

2. 中型バイクの維持費用

 ここからは維持費用について紹介します。

 中型バイクの維持費用は「定期的に必要な費用」、「一時的に必要な費用」、「カスタム費用」に分類して計算しています。

2-1. 定期的に必要な費用

 まずは定期的に必要な費用です。例えば任意保険料や重量税、駐車場代などは月単位や年単位で定期的に発生する費用となります。

定期的に必要な費用の一覧(参考)
対象費用 発生頻度 費用相場 備考
任意保険料 1 回/年 2.0~14.0万円/年 20歳以下の場合、14万円程の保険料になる場合あり。加入保険の等級により変動。
軽自動車税(重量税) 1 回/年 0.36万円(固定)/年 排気量:125cc越~250cc以下
購入時のみ自動車重量税4,900円が必要
※2022年12月時点
駐車場代 1 回/月 0.2~0.6万円/月 居住地域や契約会社により変動。
法定点検(12ヶ月点検)代 1 回/年 0.8~1.5万円/年 排気量:125cc越~250cc以下
排気量が250cc以下のバイクに法的な車検の義務はないが、定期点検は必要。
エンジンオイル交換代 1 回/年 0.4~1.0万円/年 <エンジンオイル交換時期(エストレヤの場合)>
 初回:1000㎞時 または 1か月時
2回目:6000㎞時 または 1年時
 以後:6000㎞時 または 1年毎
合計 5.96~24.06万円/年

 法定点検については、道路運送車両法の第48条により、12ヶ月点検もしくは24ヶ月点検の実施定められています。そのため、「250cc以下のバイクは車検がないから点検しなくても大丈夫♪」と楽観的になっている場合ではありません。ライダーには道路を安全に走行する義務があります。自身の安全と、周囲を事故に巻き込まないためにも、12ヶ月点検もしくは24ヶ月点検は必ず行うようにしましょう。

定期的に必要な費用のポイント

・5.96~24.06万円程の費用が必要

 バイク駐車場代について検索する場合は、以下の代表的なサイトを参考にしてみてください。

①一般社団法人日本二輪車普及安全協会

https://www.jmpsa.or.jp/society/parking/

②バイクパーク

https://81989.jp/

③パークDO

https://www.park-do.com/

④二リーン

https://bike-parking.jp/

⑤BikeYard(バイクヤード)

https://www.bike-yard.jp/

2-2. 一時的に必要な費用

 続いては一時的に必要な費用です。一時的に必要な費用の一覧は以下の通りです。基本的にはガソリン代、劣化の早いパンク代と考えてもいいでしょう。

 事故による部品や機器の故障についても一時的に発生する費用となりますが、それらの費用は含めていません。

一時的に必要な費用の一覧(参考)
対象費用 費用相場 備考
ガソリン代 1.2~1.7万円/年 燃料消費率(km/L)※1:39.0km/L(国土交通省届出値:60km/h・定地燃費値、2名乗車時※2)
2022年12月時点のレギュラー価格:168.1円/L
3000㎞/年走行時で算出(約77.0L使用)
パンク代 0.4~0.75万円/回 ※チューブタイヤの場合。
 チューブレスタイヤの場合は0.15~0.4万円が相場。
合計 1.6~2.45万円

 ※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。

 ※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。

一時的に必要な費用のポイント

・ガソリン代やパンク代として、1.6~2.45万円程の費用が必要

2-3. カスタム費用

 最後はカスタム費用です。カスタムには、カウルの取付やサイドバックサポート、サイドバッグ、タンデムグリップ、ETC端末の取り付け等があるので、カスタムの有無によって費用は変動します。

カスタム費用の一覧(参考)
対象カスタム 費用相場 備考
カウル 0.2~0.8万円/回
バッグサポート 0.3~1.0万円/回 サイドバックと同時購入すると、工賃無料で付けてもらえることもある
サイドバッグ 0.5~5.5万円/回 本革製品の場合、定期的なオイルメンテナンスが必要。
タンデムグリップ 0.5~1.0万円/回 2人乗り条件:普通二輪免許取得から1年以上経過。高速道路の場合、運転者は20歳以上かつ普通二輪免許取得後3年以上経過。
ETC端末取り付け 2.0~4.5万円/回 ※ETC端末は自身での取り付け不可。認定店で取り付ける必要がある。
合計 3.5~12.8万円
カスタムに必要な費用のポイント

・3.5~12.8万円程の費用が必要

2-4. 中型バイクの維持費用まとめ

 中型バイクに関する維持費用のまとめです。

 中型バイクの維持費用は、「定期的に必要な費用」、「一時的に必要な費用」、「カスタム費用」の3つに分けて紹介しました。これら全ての費用を1つの表にまとめたものが以下になります。

中型バイクの維持費用一覧
維持費用(区分) 対象費用 費用相場 備考
定期的な費用
任意保険料 2.0~14.0万円/年 20歳以下の場合、14万円程の保険料になる場合あり。加入保険の等級により変動。
軽自動車税(重量税) 0.36万円(固定)/年 排気量:125cc越~250cc以下
購入時のみ自動車重量税4,900円が必要
※2022年12月時点
駐車場代 0.2~0.6万円/月 居住地域や契約会社により変動。
法定点検(12ヶ月点検)代 0.8~1.5万円/年 排気量:125cc越~250cc以下
排気量が250cc以下のバイクに法的な車検の義務はないが、定期点検は必要。
エンジンオイル交換代 0.4~1.0万円/年 <エンジンオイル交換時期(エストレヤの場合)>
 初回:1000㎞時 または 1か月時
2回目:6000㎞時 または 1年時
 以後:6000㎞時 または 1年毎
一時的な費用 ガソリン代 1.2~1.7万円/年 燃料消費率(km/L)※1:39.0km/L(国土交通省届出値:60km/h・定地燃費値、2名乗車時※2)
2022年12月時点のレギュラー価格:168.1円/L
3000㎞/年走行時で算出(約77.0L使用)
パンク代 0.4~0.75万円/回 ※チューブタイヤの場合。
 チューブレスタイヤの場合は0.15~0.4万円が相場。
カスタム費用 カウル 0.2~0.8万円/回
バッグサポート 0.3~1.0万円/回 サイドバックと同時購入すると、工賃無料で付けてもらえることもある
サイドバッグ 0.5~5.5万円/回 本革製品の場合、定期的なオイルメンテナンスが必要。
タンデムグリップ 0.5~1.0万円/回 2人乗り条件:普通二輪免許取得から1年以上経過。高速道路の場合、運転者は20歳以上かつ普通二輪免許取得後3年以上経過。
ETC端末取り付け 2.0~4.5万円/回 ※ETC端末は自身での取り付け不可。認定店で取り付ける必要がある。
合計 11.06~39.31万円 ※パンク代、カスタム代などすべて含めて計算。カスタムの有無によっては合計費用が変動。
中型バイクにかかる維持費用のポイントまとめ

・中型バイクには11.06~39.31万円程の維持費用がかかる
・定期的に必要な費用として5.96~24.06万円程かかる
・一時的に必要な費用として1.6~2.45万円程かかる
・カスタムに必要な費用として3.5~12.8万円程かかる
 ※カスタム内容によって費用変動あり

 

まとめ

 本記事では、中型バイクにおける初期費用・維持費用について紹介しました。初期費用としては40.1~186.1万円程、維持費用には11.06~39.31万円程かかります。維持費用については、バイクのカスタム状況やメンテナンス状況によって多少金額の差異ありますが、初期費用、維持費用を計算する際の参考にしてみて下さい。

 

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