片目の視力が悪い人は両目の視力を合わせるべき理由!

片目の視力が悪い人は両目の視力を合わせるべき理由!

 片目だけ視力が悪い状態で過ごしていませんか?私は4年ほど前から片目の視力が徐々に悪くなり、その状態を放置していた一人です。片目だけ視力が悪い状態で過ごし続けた結果、目に疲労が蓄積されていく感覚を感じるようになりました。そこで、視力が悪い方の目にコンタクトレンズを装着したところ、視界がクリアになっただけでなく、日常生活においてすごく効果が得られました。この記事では、コンタクトレンズを用いて、両目の視力を合わせるべきメリットを自身の体験をもとに紹介します。

1. 視力低下の原因

 そもそもどうして視力が低下してしまったのか、その原因である日常の行動について考えてみます。私の場合、ざっと考えられるものとしては以下の4つの行動が挙げられます。一般的に当てはまる方は多いのではないでしょうか?

1-1. スマホを操作する

 スマホの使用に関しては、日常生活のほとんどの活動時間を占めている人も多いのではないでしょうか?私の場合は、起床時や就寝前に軽くスマホをチェックしたり、電車での移動時間や休憩時間などはiPhoneを操作していることが多いです。アプリで簡単にニュースをチェックできたり、InstagramTwitterなどのSNSによって周囲の情報を気軽に受信することや自身の情報を発信できる時代になったからというのも、視力低下の一つの要因かもしれませんね。また、休日やくつろいでいる時間にはYouTubeをみていることも多々あります。今やスマホがなくなったら情報源がなくなると言っても過言ではない必需品となっています。

 iPhoneを使用している方であれば、スクリーンタイムという機能から、何の操作にどのくらいの時間を使ったのかが日・週単位でわかるので一度チェックしてみてはいかがでしょうか?このスクリーンタイムが大体5時間あたりを超えてくると、スマホ依存症かもしれません。3時間でも十分多いのですが、このスクリーンタイムは、目への影響だけでなく、特に思春期の精神面に影響を及ぼす可能性があることも一部の論文で示唆されています。

簡単にお伝えすると以下の3つが精神面に影響を及ぼす要因であるそうです。

  • スマホを操作することで、運動や読書等の他の活動時間が奪われる。
  • SNSの人物と自身を比較してしまうことで自尊心を傷つけてしまう。
  • 画面越しに一方的な情報を受け続けるため、発信者や情報の思想に囚われてしまう。

 もしあなたが思春期の10代なら、スマホで時間をつぶしてしまうということはやめましょう。そしてもしあなたが子どものいる親なら、スマホの使用にはルールを決めましょう。いづれにせよ、スマホの使い過ぎはよくないということですね。

 内閣府は近年の機器普及の発展に伴い、平成21年度から青年を対象として、機器別におけるインターネットの使用時間を公開しています。令和元年度の青年調査集計表を参考にして、以下のようなグラフを作成してみました。アンケート内容としては次になります。

【ネット利用時間】 あなたは、平日(土日を除いて)1日に平均して、だいたい、どのくらいの時間、インターネットを使いますか。
Q1-2で「インターネットを利用している」と回答した機器について、それぞれお答えください。(それぞれ時間・分)

 このグラフは、全国各地の10歳から17歳の青少年が利用するインターネットの時間を大まかに表しています。サンプル数は2977人です。グラフを見ると、1日(平日)に3時間以上利用している人が46.5%であり、今回調査の約半数に至るということを考えると、大人だけでなく小学生から高校生もスマートフォンがあって当たり前の生活をしていることが分かりますね。また、内閣府が公表しているデータによると、1日に使用するインターネットの平均時間は182.3分であるということが分かりました。平日で平均3時間使用していることを考えると、休日はもう少し利用時間が増えていることも考えられます。年齢別の利用時間をグラフ化したものは以下になります。こちらも令和元年度のデータです。

 見にくいグラフですが、大まかな傾向についてみていきます。まずは、青色と赤色のグラフにのみ注目してみてください。年齢が上がるにつれて徐々に減少する傾向が見られます。一方で、黄色と水色のグラフに注目すると年齢が上がるにつれて増加傾向であることが分かります。そして、緑色とオレンジ色のグラフはどの年齢でもそこまで大きな差は見られません。つまり、3時間未満の割合が減少し、4時間以上の割合が増加するということは、年齢が上がるにつれてインターネットの使用時間が増加する傾向にあることが読み取れます。また、性別で比較すると、全体的に女性よりも男性の方がインターネットの使用時間が多いことが読み取れます。数値的な根拠はありませんが、グラフを見る限りではこのように読み取れますよね。参考までに、上のグラフの各人数と平均時間は以下のとおりです。

青少年における性別・年齢別の人数及び平均時間(分)
性別・年齢 調査人数 平均時間(分)
男性 10歳 162 124.1
女性 10歳 126 106.1
男性 11歳 176 141.1
女性 11歳 164 121.2
男性 12歳 178 162
女性 12歳 198 123.4
男性 13歳 190 174.3
女性 13歳 206 154.1
男性 14歳 196 183.3
女性 14歳 184 165.2
男性 15歳 206 216.6
女性 15歳 214 195.2
男性 16歳 194 279
女性 16歳 210 227.7
男性 17歳 171 258.1
女性 17歳 202 232.9

 また、文部科学省も満5歳から17歳までを対象に健康状態を実施し、その結果を公開しています。裸眼視力1.0未満の者という項目が教育機関別に記載されているのですが、令和元年度は裸眼視力1.0に満たないものの水準が過去最高となっています。グラフ化したものは以下になります。

このグラフを見るとわかるように、中学校、高等学校に通う者は半分以上が1.0の視力に達していないということです。先程の内閣府のデータと合わせて考えると、スマホの普及率及び、その利用時間の増加は視力に影響を与えているということが考えられますね。

1-2. 仕事でPC作業をする

 2つ目の視力低下の原因は、PC作業です。ブラインドタッチが完璧にでき、目をつむりながらの操作をしない限りは、PC作業も視力低下の原因となります。特に、仕事でPCを使用する場合は1日に7時間以上触っていることも少なくないでしょう。私の場合は、仕事上PCをよく使用しています。なので、近くの文字を見て作業し続けている立場としては、PC作業が視力低下の原因の多くの割合を占めているのかもしれません。目の疲労を気にするようになってからは、90分作業すると10分間は休憩を取り、遠くを見るように心がけています。目にストレスを与え続けていると思う方は適度な休憩を取り入れてみるのもいいでしょう。休憩の10分間でスマホを操作することも多々ありますが。。笑

 

1-3. タブレットで動画を視聴する

 NetflixやAmazonPrimeなど多くのサービスが普及したことで、タブレットを用いて映画を視聴している方は少なくないと思います。私もその一人です。スマホよりも大画面で映画を観ることができるので迫力や感動も大きくなりますよね。しかし、大画面であるがゆえに、大量の光を近くで浴びているのは間違いないと思います。その分、目への負担も大きくなるので、目への疲労につながり視力低下の原因となります。特に映画だとCMを間に挟まないので2時間ほどぶっ続けで見るよりは、適度な休憩をはさむことも大事ですね。海外ドラマなどであれば1本45分のものが多いので、連続で視聴するなら1,2本を見終えるごとに休憩をはさむことをおすすめします。

1-4. 読書する

 上記3つに比べると、デジタルではないものなので目に優しいと言ってもいいかもしれませんが、近年ではそうとも言い切れません。本すらもスマホやタブレットで簡単に読めるので、人によっては読書する行為が視力低下の原因No.1になっている方もいると思います。私は、紙媒体で読書するのが好きなのでスマホやタブレットで文字を読むのは情報を集めるときぐらいなのですが、紙媒体での読書は長時間近くを見ている状態であるため、目への負担も高いと言えます。読書するときも切りの良いところで遠くを見て休憩するようにはしたいですね。

 私の視力低下の原因については、こんなところだと思います。あなたにも当てはまることは少なくなかったのではないでしょうか。

2. 両目の視力を合わせるまでの経緯

 私が両目の視力を合わせようと思ったのは、結果から言うと、どんな作業をするにも、目が疲れやすいと感じるようになったからです。例えば、PC作業で50cmほど画面から離れた位置に顔を離すと、片目のみで見ているような感覚になり目への負担を感じます。またテレビを見る時にも片目だけピントが合わず、もう片目でくっきりとした情報を取り入れるといったこともあります。他にも生活する中でたくさんの弊害がありました。

 どの行動も最初は気にならなかったのですが、徐々に気になるようになり、最終的には片目で生活しているのではないかというような感じでした。極端に表現すると、片目2.0もう片目0.2くらいの感覚でした。視力が良くない方の目はある程度見えるのですが、良くない方の目では見えない部分を、もう片方の視力が良い方の目で情報を補っていると感じ始めてからは、目の疲れがひどくなったような気がします。このときは気持ちの問題も大きかったと思います。病は気からと言いたいところですが、今回に関しては、身体的な変化に起因する精神面への影響だと思います。笑

2-1. 片目コンタクトレンズを購入するまで

 実は、目の疲れをひどく感じるようになる前にもコンタクトを付けるかどうかは迷っていましたが、片目の視力が悪くても生活できないわけではないということや、めんどくさいということを理由になかなかコンタクトを試しに行くことはありませんでした。

 しかし、それ以上に眼のことを考えるようになってきていたので、ネットで簡単に情報を入手した後、片目だけコンタクトをすることを決意し、コンタクトレンズを販売しているショップに行きました。眼鏡の経験はなく、コンタクトレンズも初めてだったので、当日はコンタクトショップに行くとショップ近くの眼科を勧められました。視力検査や適切なコンタクトのサイズ調整などを済ませた後コンタクトを購入しました。朝に決意して、その日の夕方にはコンタクトレンズを装着して過ごす生活が始まっているといった感じです。※参考までに、視力検査をすると左目1.5、右目0.3くらいだったと思います。レンズを何度も変更して左目と違和感がないように調整していただきました。

 コンタクトを装着した時は視界がクリアになり、今までこんな周りが見えにくい生活を続けていたのかと、感動しました。

3. 両目の視力を合わせることによるメリット

 コンタクトを装着して、両目の視力を合わせてから大きなメリットを3つほど感じたので紹介します。

3-1. クリアな視界が手に入る

 まずは何といっても、クリアな視界を手に入れることができたことです。コンタクトを付けてからは普段歩いている場所がまるで違った場所のように感じました!視界がクリアになるだけで気持ちもクリアになりましたし、目の前の景色だけで楽しめると思ったほどでした。笑

3-2. 目が疲れにくくなる

 2つ目は、目が疲れにくくなったことです。片目だけ視力が極端に悪いと、視力が良い方の目で情報を補おうとするため、目がすごく疲れましたが、両目の視力が合ってからは目への負担が軽減されていると感じました。よく見えすぎると目にとって辛いと言いますが、視力1.5くらいじゃ、そんなことはないです。笑 また、以前は目が疲れやすかったので、目の下にクマができやすかったのですが、徐々にそのクマも薄くなっているような気がします。というか、目が疲れにくくなったのでクマができにくくなったと思います。さらに、クマが薄くなったので、見た目も若返ったようなきがします。

3-3. パフォーマンスが向上する

 最後は、あらゆるパフォーマンスが向上するということです。以前はどんな作業をするにしても、目が悪いと情報を読み取ることばかりに気を取られ、なかなか作業に集中できないということが多々ありました。しかし、両目の視力があってからは、作業に集中できたため、単位時間当たりの生産性がかなり向上したと思います。実際、作業中に眼のことを気にすることは全くなくなったので、その分の時間を考える時間に当てることができるようになりました。小さな変化だとは思いますが、積み重なると大きな変化になるので、両目の視力を合わせて本当によかったと思いました。スポーツマンは視力が良いと言われていますが、パフォーマンスと視力は深く関係しているということを実感しましたね。笑

まとめ

 本記事では、視力低下の原因から両目の視力を合わせることのメリットを実体験に基づいて紹介しました。コンタクトは費用が掛かるので、手を出すのをためらっているという方や、そもそもコンタクトを目につけるのが怖いという方がいらっしゃるかと思います。しかし、眼鏡やコンタクト、視力矯正など、どんな方法でも両目の視力をそろえることであなたの日々のパフォーマンスは必ず向上すると言ってもいいでしょう。目からの情報は約8割以上ともいわれているように、片目だけで目から取り入れる情報を補おうとしても、脳で処理される情報には限界があると思います。視界をクリアにすることで、視覚情報を取り入れるのに脳を酷使するのではなく、あなたの考えを導き出すのに脳を使う生活にシフトさせてみてはいかがでしょうか。

 

参考:内閣府 青少年調査集計表

https://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/chousa/r01/net-jittai/sei-syukeihyo.html

参考:文部科学省 令和元年度学校保健統計(学校保健統計調査報告書)の公表について

https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa05/hoken/kekka/k_detail/1411711_00003.htm

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