【バイク】パンク時の対処法と事前対策!日々のメンテナンスが重要!

【バイク】パンク時の対処法と事前対策!日々のメンテナンスが重要!
この記事のおススメ読者

・走行中にパンクした場合の対応を知りたい方
・パンクの修理時間や修理費用を知りたい方
・パンクが起こる原因と事前対策を知りたい方
・空気圧チェックを無料で行う方法を知りたい方

 この記事では、バイクのタイヤがパンクした際の対応と、パンクの修理時間や修理費用について説明しています。また、パンクが起こる原因、パンクを起こしにくくする習慣や無料で空気圧チェックする方法についてまで紹介しているので、バイクに乗っている方はぜひ参考にしてみてください!

 私自身、中型バイクで高速道路走行中に突然タイヤがパンクし、命の危険を感じた経験があります。同じような経験をする方が少しでも減るように、この記事を書いています。最初にお伝えしますが、空気圧チェックとパンク対策は日々行うようにしましょう。具体的なメンテナンス方法は、この記事で紹介しています。

1. 高速道路走行中にパンクしたエピソード

 まずは私が実際に経験した高速道路走行中のパンク事件についてお伝えします。

 とても天気の良いツーリング日和に、遠地までツーリングへ行こうと思っていた日でした。この日は目的地まで距離があったので、時間短縮のために高速道路に乗りました。中型バイクでスピードに乗って気持ちよく走行していたのですが、事件はこのとき起こります。突然ハンドルが左右に振れ、バイクがガタガタし始めたのです。

 このままだといつ転倒するかもわからないので慌ててスピードを減速させました。幸いにもハンドルがガタガタし始めたタイミングで下道への出口がちょうど見えたので、左へとウィンカーを出してそのまま高速道路を降りました。そして、スピードを落としながら国道に出たタイミングで、すぐにハザードランプを焚きバイクを道の左端に停めました。

 バイクの異変に気付いた時に前輪タイヤが明らかにおかしかったので、確認してみるとぺしゃんこになっていました。前輪タイヤのパンクです。

 バイクを端に停めてからは、ひとまず付近のバイク屋に電話すると、たまたまタイヤのパンク修理を受け付けている店舗が見つかったので、そのままバイク屋に持って行きました。
 このときは、タイヤがパンクした出来事にビックリしてどうしたらいいかの判断がすぐにつかなかったので、とりあえず付近のバイク屋に電話して自力でバイク屋まで持ちこみましたが、後になってからロードサービスを利用すればよかったと思いました。

 今回の高速道路走行中のパンク事件について、帰宅してから振り返ってみましたが、不幸中の幸いな出来事がいくつか重なって私は無事なこともありました。

 この日、高速に乗り始めたときはいつも通り右車線でスピードに乗って走行していましたが、走行途中からこの日はなんとなく嫌なことが起こるような気がしたので、スピードを落として走ろうと、事前に左車線に変更して走行していました。(もしかすると無意識にタイヤへの違和感に気づいていたのかもしれません。)また、ハンドルが振れだしたすぐのタイミングで下道へとつながる分岐路があったので高速道路で止まることはなく、ケガも何もありませんでした。

 不幸中の幸いではあったのですが、もしも何も気づかずに高速道路の右車線でこの事件が起こり、バイクの制御が利かずに転倒していたことなどを想像すると、いつ考えてもゾッとします。

 後日、契約中の保険会社へパンク修理代と帰宅費用を負担してもらえるか連絡してみましたが、パンク修理代は実費とのことでした。また、帰宅費用も事故当日にロードサービスを手配していない場合は実費負担になるようです。

 事故当日にロードサービスを手配していた場合は、スペアタイヤを持ち合わせていれば応急処置できることがあるみたいですが、バイクの場合はスペアタイヤを持ち合わせていないことがほとんどなので、その場での対応も厳しく、距離によってはレッカーで修理工場まで無料で運んでもらえるとのことでした。

 

2. パンク時の対応

 では、私の経験を踏まえて、パンクが起きた時にどのような対応をすればよいのか、具体的に見ていきましょう。

 事故の有無によって変わってきますが、対応としては以下のようになります。

其の1:タイヤの異変に気づいたら周囲の状況を確認し、安全な場所にバイクを停め二次災害を防ぐ。

其の2:ケガ人がいる場合は、救急車(119番)を呼んで救護する。

其の3:事故した場合は、規模に関わらず警察(110番)を呼んで状況報告する。

其の4:事故した場合は、事故の相手・目撃者の連絡先、被害物を確認する。

其の5:単純なパンクの場合は、ロードサービスを手配する。

 ただし、ロードサービスといってもどこに連絡すればいいのか出てこない方もいるはずです。もしもの時に備え、どのようなロードサービスがあるか事前に確認しておくといいです。基本的には契約中のバイク保険会社のロードサービスを活用します。事前に電話番号を押さえておくと対応がスムーズです。

 ここからは、ロードサービスを手配する対応と、近隣のバイクショップに依頼する方法を簡単に紹介します。

2-1. 対応1:ロードサービスを手配

 1つ目は、ロードサービスを手配する方法です。ロードサービスというのは、車両が事故・故障・トラブルが起きたときに、現場に駆けつけて緊急応急処置などの対応をしてくれるサービスです。

 安全運転を心掛けて事故を起こさないことが一番大事ですが、突然のパンクのような重大インシデントの場合は、ロードサービスの手配が必要なこともあります。

 例として、私が契約しているT社のロードサービス手配の流れやサービス内容を紹介します。

 ロードサービス手配の流れとしては、直接電話するか、Web受付で事故現場等の情報を送信するかの2パターンがあります。後日連絡の場合は、インターネット事故受付で簡単なフォーム入力から対応する方法があります。

T社ロードサービスの特徴
:24時間365日 事故・故障受付
:すべてのサービスを無料提供
:翌年の等級への影響なし

T社のロードサービス内容
サービス対象 サービス内容 備考
レッカー搬送 100㎞まで無料
帰宅費用 限度額なし ※1
宿泊費用 限度額なし ※1
レンタカー 24時間無料 ※1
修理後搬送費用 全額補償 ※1
キャンセル費用 50,000円までサポート ※1
ペット費用 ペットホテルなど延長費用サポート ※1
エンジン不始動 無料 ※2
バッテリー上がり 無料 ※2、※3
パンク 無料 ※2
ガス欠 無料 ※2、※3
キーとじ込み 無料 ※2、※3
オイル減少 無料 ※2
冷却水漏れ 無料 ※2
バルブの交換 無料 ※2、※4
ボルトの緩み 無料 ※2
落輪 無料 ※2
※1:レッカーサービスの利用が前提。
※2:現場対応も時間制限なく無料。
※3:保険期間中それぞれ1回のみ無料。
※4:現場で対応できない場合は、レッカーサービスを提供(バルブ交換時のバルブ代はお客さま負担)。

 T社のロードサービスには、レンタカーや帰宅費用、宿泊費用やホテルキャンセル費用なども含まれるので、ある程度は融通が利きそうです。

 サービス内容に無料の記載がある部分については、応急処置までが無料対応となり、実際のパンク修理費用などは運転者の負担となるようです。

 ここまでは、例としてT社のロードサービスを紹介しましたが、JAFのロードサービスは入会していない場合でも利用できます。↓

JAF公式サイト(個人の方)

https://jaf.or.jp/individual

2-2. 対応2:近隣のバイクショップに依頼

 続いては、近隣のバイクショップに依頼する場合です。安全な場所にバイクを停めたら、グーグルマップやブラウザ等を活用してまずは付近のバイク屋を見つけましょう。バイクショップが見つかったら電話をかけ、パンク修理が可能かどうか、また、現場までバイクを取りに来てもらえるかを確認しましょう。

 バイクをショップに運び終えたらパンク修理をして完了です。バイクの車種によっては店舗にタイヤの在庫がなく即日対応してもらえないこともあるので、その場合はバイクとヘルメットを預けて修理が完了するまで待ちましょう。

 パンク修理は、タイヤ交換まですることを強くおススメします。タイヤ内部のチューブだけ応急処置をしても再発し、バーストする恐れがあります。パンクの可能性を少しでも下げるために、私としては新品のタイヤ交換まで行うことを推奨します。

 ※バーストとは、何らかの原因によって突然タイヤが破裂することを言います。パンクは少しずつ空気が抜けていくことを言います。

 

3. パンクの原因

 パンクの原因としては、主に以下のようなものがあります。

タイヤに異物が刺さる。
  この場合はリアタイヤ(後輪タイヤ)がパンクすることが多いです。道路に寝ている異物を前輪で踏みつけた際に立ち上げ、後輪で踏みつけてパンクするパターンです。

定期的な空気圧チェックの怠り。
  自転車同様に、乗っているだけで徐々にタイヤの空気は減っていきます。一定以上の空気が抜けるとホイールからタイヤが外れて空気が抜けるパターンです。

ホイールの変形。
  段差のある部分を勢いよく走行した場合などに、ホイールが変形することがあります。ホイールの変形によって、空気が漏れているパターンです。

エアバブルやタイヤの経年劣化。
  ゴム部分であるエアバルブやタイヤも紫外線などの影響を受けて経年劣化します。タイヤにヒビが入っていたりする場合は、すぐに交換しましょう。

 

4. パンクの修理時間と費用

 パンクの修理時間と費用は以下の通りです。タイヤの種類がチューブレスタイヤかどうか、また、フロントタイヤ、リアタイヤによっても費用が変わりますが、チューブとタイヤそれぞれを交換する時間と費用の目安として参考にしてみてください。下の表では、チューブタイヤかつ、リアタイヤを前提として記載しています。

 店舗の対応状況によっても修理時間は変動しますが、その場にタイヤがあれば30分~1時間程度で交換していただけるでしょう。タイヤが店舗にない場合は、取り寄せ含めて3日あれば対応いただけます。

バイクタイヤのパンクにかかる修理時間と費用(目安)
バイク種類 修理時間 修理費用 備考
125㏄未満 30分~3日 2,000円~7,000円程度 フロントタイヤの場合:2,000円~6,000円程度
125㏄以上 30分~3日 2,500円~10,000円程度 フロントタイヤの場合:2,500円~8,500円程度
それ以外(大型バイクなど) 30分~3日 3,000~15,000円程度 フロントタイヤの場合:3,000円~12,000円程度

5. パンク対策(普段のメンテナンスについて)

 最後に、パンクが起こりにくくなるタイヤのメンテナンスや習慣を紹介します。

 いくら安全運転を心掛けていても、突然のパンクはタイヤの状態に起因して発生するので、普段のメンテナンスが一番有効な対策となります。そこで、定期的にタイヤをチェックしたり、事前に新しいタイヤや部品に交換することで、走行中にパンクが起こるリスクは軽減することができます。

 具体的なメンテナンスや習慣は次の通りです。

定期的な空気圧チェックを行う。
  走行頻度に関わらず、1ヶ月に1回、もしくは2か月に1回は必ず空気圧チェックを行いましょう。空気が抜けていると走行やカーブにも影響が出てきます。

定期的なタイヤチェックを行う。
  空気圧点検と併せてエアバルブやタイヤに亀裂や損傷がないか点検しましょう。劣化している場合はすぐに交換が必要です。

砂利道や段差を避けて走行する。
  砂利道はタイヤを局所的に傷つける原因となります。また、段差があるところを走行するとホイールが変形したり、少しずつでも空気が抜ける原因となります。できるだけ普段から平坦な道を走行するようにしましょう。

 上記の①~③のメンテナンスを普段から行っていれば、タイヤに起因するパンクはかなり軽減することができるでしょう。①の空気圧チェックについては、ガソリンスタンドでも無料でできます。近くのバイクショップで入れてもらえる場合は依頼してみましょう。

4-1. 適切なタイヤの空気圧について

 適切なタイヤの空気圧は、タイヤの大きさ、前輪後輪によって変わります。

参考として、私が乗っているエストレヤ(中型バイク)のタイヤ空気圧を紹介します。

適切なタイヤ空気圧(ESTRELLA)
前輪 後輪
タイヤ空気圧 200 kPa(2.0 kgf/cm2) 225 kPa(2.25 kgf/cm2)
タイヤサイズ 90/90-18 M/C 51P 110/90-17 M/C 60P
指定タイヤ ブリヂストン ACCO-LADE-01 ACCO-LADE-02
ダンロップ ROADMAS-TER TT100 ROADMAS-TER TT100

 適切なタイヤの空気圧は、取扱説明書もしくはバイク本体のチェーンケース辺りにも記載があります。走行直後はタイヤが暖まり空気圧が高くなっているので、空気を入れる際はタイヤが冷めきった状態で行うようにしましょう。

まとめ

 この記事では、バイク走行中にパンクが起こった場合の対応から、パンクの原因、修理時間や費用、そして、普段から行えるメンテナンス方法や習慣について紹介しました。走行中にパンクすると、私のように命にも関わる場合があるので、いつでも安心してツーリングできるように、定期的なタイヤチェックは怠らずに行いましょう。

 この記事によって、バイクとの向き合い方を少しでも見直そうと思った方がいると嬉しいです。

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