【バイク】公道デビューで気を付けること
・バイクでの公道デビューを控えている方
・公道デビューまでにすべきことを知りたい方
・バイク初心者が公道でしがちな行動を知りたい方
教習所でバイク特性や操作などの経験を積んだ後は、自分のバイクを購入して、いよいよ公道デビューです。この記事では、公道デビューの前に注意すべきポイントをまとめてみたので、これからバイクで公道デビューを果たす方はぜひ参考にしてみてください。
※中型バイクの場合での注意点をメインに記載していますが、基本的にはどのバイクでも気を付けるべきこととして当てはまるポイントを紹介しています。
1. 公道デビュー前の準備について
バイクを公道で走らせるにはいくつかのステップがあります。そのステップをクリアして初めて公道デビューを果たせるので、まずは公道デビューの前準備について見ていきましょう。
1-1. 購入バイクの特性を知る
公道でバイクを走らせるには、もちろんバイクが必要です。まずは自分のバイクがどのようなバイクなのかをある程度知っておく必要があります。
教習所で走行する中型バイクは、以下のようなHondaの「CB400SF-K」というバイクが大半です。そのため、教習所のバイクを操作する感覚のまま実際に購入したバイクで公道デビューをすると、感覚が異なるため、不安になることがあります。
Honda CB400SF-K
まずはそのような不安を少しでも解消するために、購入するバイクについて、重量やシート高、排気量やトルクなどの情報を知る必要があります。Honda CB400SF-Kの排気量は400ccであり、中型バイクの中でも最高の排気量です(中型バイク:排気量400cc以下)。
私が乗っているエストレヤの場合、排気量は249ccであり、中型バイクの中でも排気量はそんなに高くないバイクということが分かります。排気量が少ないと、その分パワーが出ないので、私がエストレヤを乗り始めたときは、思ったよりも前に進まないといった感覚はありました。また、アクセルの感覚もバイクによって異なるので、少しでも教習車と購入バイクのギャップを埋めるために、事前に情報を収集しておくと安心です。ちなみに、エストレヤはのんびりと走行するにはかなりおススメのバイクです。(排気量が250ccのバイクまでは、車検もかかりません。)
気に入ったバイクの情報源は、実際にバイクを購入する際のバイクショップの店員さんに聞いてみるのが間違いないと思いますが、ネット上でもたくさん情報はあるので、まずは自身でバイクの情報を調べてみるのが良いでしょう。YouTubeやInstagram、TwitterなどのSNSでもたくさんバイクに関する情報が動画でも公開されているので、ギアの切り替えタイミングや排気音について、事前に確認しておくことをおススメします。
バイクは、乗れば乗るほど感覚として身につくものなので、最初から完全にバイクの特性を把握する必要はないですが、愛車についてある程度の特性を知っておくことは大切です。
1-2. 必要なバイク用品を揃える
バイクの特性について知れば、いざ公道へ!とはいきません。バイクに乗るには最低でもヘルメットが必要です。また、グローブやライダージャケット/パンツ、靴などのバイク用品を揃えなければバイクで走行することはできません。
最初は、公道でバイクを走らせることに不安な方も多いので、自分が安心できるヘルメットやグローブ、ライダージャケット/パンツ、安全靴などを揃えてバイクに臨むほうがいいでしょう。精神的にもかなり落ち着くと思います。
私の場合は、最も安全性が高いとされているSHOEIのヘルメットと、パッドの入ったライダージャケット、分厚いグローブ、スマホホルダーを購入して公道に挑みました。バイクを受け取る場所が自宅でない場合は、バイクショップから家まで走行することになるため、スマホでマップを見るためのスマホホルダーがあると便利です。ツーリングに行く際は、マップを確認するシーンが多いと思うので、今では必須なバイク用品の一つになります。可能であれば、USB電源ポートを事前に取り付けておくのもいいでしょう。
バイクに慣れてくるにつれて、パッドの入ったライダージャケットの使用頻度はかなり少なくなってきますが、バイクの走行感覚になれるまでは、自分が落ち着けるライダー用品を身に付けて走行するといいでしょう。もちろん、バイクの感覚に慣れてきても常に安全第一を意識しながら走行させることは、ライダーとしての大切な心構えになります。
1-3. バイク保険へ加入する
バイクの特性を知り、バイク用品を揃えたら、いざ公道へ!ともいきません。最低限はこれでいいのですが、もしものことを考えてバイク保険に入っておくことも重要です。特にバイク保険は加入年数が経過すればするほど、年間の保険料が安くなるという制度が多くの保険会社であるため、もしもの場合にも備えて、早めに契約しておくといいでしょう。主なバイクの保険会社には以下があります。
- チューリッヒ保険
- 三井ダイレクト損保
- アクサダイレクト
- AIG損保
各保険会社によって、特典や保証制度も若干異なってくるので、まずは簡単に比較してみましょう。特に、基本補償だけでなく、特約の補償内容も比較して納得のできる保険に加入しましょう。
2. 公道デビューで気を付けること
バイクで公道を走るための準備が整えば、いよいよ公道デビューです!ここまで触れてきませんでしたが、免許証は必ず携帯するようにしましょうね。バイクをお店で受け取られる方は少なくないと思うので、その際の注意点をいくつか説明します。
2-1. バイク受け取り後の注意点について
バイクショップの店員さんからも説明があると思いますが、バイクを受け取ったらまずはガソリンを入れるようにしましょう。基本的にバイクを受け取るときはガソリンがあまり入っていない状態で受け取ります。私の場合は、残り1Lあるかないかという量のガソリンでバイクを受け取ったため、すぐにガソリンを入れる必要がありました。たいていのバイクはレギュラーのガソリンを入れれば問題ありません。しかし、ハーレーであればハイオクの指定があると思うので、ガソリンの種類は店員さんに聞くようにしましょう。
また、バイクを受け取る際のガソリンが少ないことに伴い、ガソリンコックの位置がリザーブ(RES)になっていることがあります。通常は「ON」の位置にしている必要があるので、ガソリンを入れ終わったらすぐにガソリンコックを「ON」の位置に戻すようにしましょう。リザーブのままでも問題はありませんが、リザーブの状態でガス欠になった場合、給油タンクに直接ガソリンを入れない限り、エンジンがかからなくなる可能性があります。
2-2. 公道走行時の注意点について
続いては公道走行時の注意点です。最初はバイクの扱い方にあまり慣れていないと思われるので、できるだけ左車線を走行するようにしましょう。右車線で発進時や停止時にエンストを起こしてしまうと、逃げ場がなくなりパニックになる可能性があるので、最初は左車線で走行することをお勧めします。特に、YAMAHA「SR400」などのキックスタートでエンジンをかけるタイプのバイクは、エンストしてからエンジンをかけるのに時間がかかるので、慣れていないうちは左車線を走行することをお勧めします。
ギアチェンジの感覚や操作に慣れてきたら、右車線で走行しても問題ないでしょう。ただし、右折したい場合は右車線に行かないと曲がれないこともあるので、その時は右車線に出る覚悟が必要ですが、左車線を3回曲がると右にも曲がれるので上手くマップを活用しながら進むようにしましょう(下図参照)。
3回左折で右折する図
また基本的な点にはなりますが、公道走行時の注意点として、こどもの飛び出しや歩行者に注意しながら運転することを心がけましょう。特に右折するときは対向車が来ていないうちに渡ろうとしても、渡った先に歩行者がいて対向車の道路に停滞する場合があります。対向車の車道で停滞することのないように、まずは進む先を注視し、走行時は人が来ていないかを十分に目視で確認しながら走行するように気を付けましょう。
2-3. 公道デビューでやりがちなこと
公道で初めてバイクを走らせるときは、いつも以上に注意深くなっているつもりでも、意外とできていないことが多くあります。ここでは公道デビューでやりがちなことをいくつか紹介します。
① ウィンカーの出しっぱなし
これは初心者に限らず、走行に慣れているライダーでもうっかりとやってしまうことがあると思います。ウィンカーは基本的には右折もしくは左折するときに使用する機能なので、後ろを走行する車からすると、いつ曲がるのか検討がつかずたまったもんじゃありません。近くにウィンカーをつけっぱなしにしているライダーを見かけた場合は、同じライダーとしてそっと教えてあげましょう。
② 速度標識の速度よりあまりにも低速で走ってしまう
公道デビューは、楽しみな反面、不安な気持ちも強いので、正直スピードを出すのが怖いです。気づいたら隣の原付と同じ速度で走っていた、なんてこともあるかもしれません。最初は怖いので多少は仕方ありませんが、少しずつ標識のスピードまで速度を上げて周りの車にも迷惑がかからないように走行しましょう。スピードに慣れてきたらかなり気持ちよく走行できると思います。どうしても怖い方は、交通量が少ない場所で練習するのもおすすめです。
③ 右車線でエンストしてしまう
公道での走行に慣れてきたら、右車線で周りの車と同じスピードで走るシーンもでてきます。しかし、バイクの扱いにまだ慣れていないので、発進の際にエンストしてしまい、後ろの車に迷惑がかかってしまうこともあります。発進や停車に不安が残る方はできるだけ左車線で走行し、いざという時に路肩に寄せられるようにしておきましょう。
まとめ
本記事では、バイク初心者が公道デビューするまでの準備と公道デビューでの注意点について紹介しました。何も心掛けないないまま公道デビューするよりは、少しでも準備をしてから公道を走るほうが気持ちにも余裕が生まれ、安全性の向上にもつながります。公道デビューは嬉しい反面、不安な気持ちも多少はあるので、少しでも落ち着いて走行できるようにしっかりと備えてから公道デビューを果たしましょう。皆さんの安全な行動デビューを応援しています!
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