【バイク】危険運転 TOP9選

【バイク】危険運転 TOP9選
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・バイクの危険運転を知ることで安全運転を心掛けたい方

 これからバイクに乗って色んな場所を駆け巡りたいと思っている方や、今まさに教習所に通っている方、すでにバイクに乗って駆け巡っている方など、ライダーといっても予備軍からライダー上級者まで多くの方がい存在します。バイクに慣れてくると、ついつい気が緩み、危険な運転をしてしまう方もいるかもしれません。

 この記事では、9つの危険運転について取り上げて紹介しています。ライダー初心者から上級者まで、全てのライダーに安全運転をしていただきたいと思っているので、この記事を見た方は、初心を忘れずに気を付けて運転するようにしましょう。

 ※危険運転Top9選は、中型バイクを購入してから1年間で5000km走った私が個人的に選んだ内容になります。一部、主観的な内容もあるかと思いますが、実際に私自身がバイクで様々なところを走った経験を基に選択した危険運転なので、この記事を見たあなたには危険運転について知ってもらい、バイクに乗る際に気を付けていただけると嬉しいです。

1. 危険運転 Top9選

 危険運転はどれも危険であることに間違いはないので、ランキングはつけていないのですが、個人的な経験から危険度を付けてみました。

1-1. 危険運転 No.1 スピード超過

危険度:★★★★☆

 まず初めに考えられる危険運転は、スピード違反です。バイクには自動車と同様に法定速度が存在します。免許を持っている方なら教習所でも学びますが、以下のように法定速度は決まっています。

 

排気量の違いによるバイクの法定速度
排気量 法定速度(一般道路) 法定速度(高速道路)
50cc以下 30km/h 走行不可
50cc超~125cc以下 60km/h 走行不可
125cc越~250cc 60km/h 50km/h~100km/h
400cc以上 60km/h 50km/h~100km/h

 法定速度や制限速度を超えて走行するとスピード違反になります。スピードの出し過ぎは急な子どもやモノの飛び出しにも対応できません。また、急カーブに対応することもできません。特に道路は周囲の環境によっても変化し、近くに海があれば砂浜の砂が道路に飛んできて滑りやすくなっていたり、山道の場合であれば、落ち葉がたくさん積み重なっているとかなり滑りやすいです。そのような中でスピード運転をすると、事故の原因になることはもちろん、周囲も巻き込む重大な事故につながるかもしれません。

 スピード違反をすると、以下の表のように超過速度に対する反則金や違反点数が科せられます。

一般道と高速道路におけるスピード違反の違反点数
超過速度 一般道 高速道路
15km/h未満 1 1
15km/h以上20km/h未満 1 1
20km/h以上25km/h未満 2 2
25km/h以上30km/h未満 3 3
30km/h以上35km/h未満 6 3
35km/h以上40km/h未満 6 3
40km/h以上50km/h未満 6 6
50km/h以上 12 12
最低速度違反 1 1

 

高速道路におけるスピード違反の反則金
単位:千円
超過速度 大型車 普通車 二輪車 小型特殊車 原付車
15km/h未満 12 9 7 6 6
15km/h以上20km/h未満 15 12 9 7 7
20km/h以上25km/h未満 20 15 12 10 10
25km/h以上30km/h未満 25 18 15 12 12
30km/h以上35km/h未満 30 25 20 15 15
35km/h以上40km/h未満 40 35 30 20 20

 バイクに乗ると、つい気持ちが大きくなるかもしれませんが、ドライバ-全員が気持ちよく走行できるために、安全な走行速度を維持しながら運転するようにしましょう。

 

1-2. 危険運転 No.2 飲酒運転

危険度:★★★★★

 飲酒運転は代表的な危険運転です。お酒を飲むと判断が鈍るだけでなく、運転時のバランスもとりにくくなるでしょう。そのような状態での運転は事故を引き起こす可能性がかなり高まります。事故を起こした場合は、周囲にも迷惑をかけるだけでなく、最悪の場合、死亡事故にもつながります。ライダーとして、絶対に飲酒運転はやめましょう。お酒を飲む可能性がある場合はバイクではなく、必ず公共の交通機関を利用して移動するようにしましょう。

 また、バイクだけに限った話ではありませんが、相手がバイクに乗っていると知っていて、お酒を進めるのは絶対に止めましょう。もしあなたが相手にお酒を勧めるのであれば、相手がバイクや車を運転してきていないことを確認してからにしましょう。

1-3. 危険運転 No.3 煽り運転

危険度:★★★★★

 煽り運転はニュースでもよく取り上げられていますが、かなり悪質で危険な運転になります。煽られた側はかなり嫌な気持ちになりますし、煽られた側が不安になって急ブレーキをかければ衝突も考えられます。煽り運転をされては冷静な判断もできなくなりますし、ドライバー同士のトラブルの原因にもなるため、煽り運転は絶対にやめましょう。

 煽り運転と聞くと、後ろからピタッとくっつくように前の車を追いかけまわすイメージがありますが、前の方でブレーキをかけたりかけなかったりと後ろの車両を煽る運転も含まれています。どちらにせよ、煽られている側は気持ちのいい運転ができないため、相手の気持ちを考えた運転を心掛けましょう。特にバイクは、車に乗っている方からすると邪魔者扱いをされやすいです。

 筆者の場合は、大型トラックに煽られたことがあり、すぐに譲ったので問題はなかったですが、かなり身の危険を感じました。煽り運転をする方の気持ちが分かりませんが、正常でないことに間違いはありません。バイクで煽るのももちろん危険ですが、車両と比べると比較的小さいバイクは煽られることもかなり危険なので、変な車がいたら道を譲るようにしましょう。ドライブレコーダーを付けていれば警察に届け出るのも一つの手です。

1-4. 危険運転 No.4 すり抜け

危険度:★★★☆☆

 これは、多くのライダーがやっているのではないでしょうか。私もバイクに乗っていると多くのバイクが左から追い越していくのをよく見ます。特に、すり抜け走行は125㏄の小型バイクに乗っているライダーがしているイメージがあります。小型は車体が小さく速度もある程度出るので抜かしたくなるのかもしれませんね。

 原動機付自転車の場合は、速度が30㎞/hまでと定められているので路肩を走るほうが安全ですが、50ccを超えるバイクの場合は車と同様に車道の真ん中を走行するのが安全で間違いないです。

 すり抜けは自動車に乗っている人の不安をあおるだけでなく、場合によっては事故にもつながる危険な運転です。例えば、自分の前を走行している車を追い抜かそうとして路肩を走っている時に、突然追い抜こうとした車が左に曲がってきたときは車との衝突も考えられるので、すり抜けはしないようにしましょう。

 すり抜けは危険な運転ではありますが、実はかなりグレーゾーンな走行であり、場合によっては問題ないことを知っていますか。基本的には停止している車の左を抜かす、あるいは車道のラインを越えずに追い抜かす分には違反にはならないみたいです。しかし、停止している車がいきなり動き出すこともあるのですり抜けは基本的にはしないようにしましょう。信号待ちなどで停止している車を左から抜かしたとしても、停止線を越えて止まった場合は違反になってしまいます。

 

1-5. 危険運転 No.5 山道での高速ヘアピンカーブ

危険度:★★★★★

 山道はカーブや坂道がかなり多いです。そのような中でスピードを出し、車体を思いっきり傾けて走行する行為は非常に危険です。私は自然を感じながらのんびり走行することが好きなので、山道を走ることも多いのですが、カーブを曲がる際にヒヤッとした経験があります。カーブを曲がる途中で、いきなり対向車から高速なバイクが車体を思いっきり傾けて出現し一瞬で通り過ぎたときはかなりヒヤッとしたのを覚えています。比較的早い速度で車体を傾けてカーブすることに憧れる気持ちはわかりますが、公道は自分以外の車もたくさん走っているので、周囲を事故に巻き込む可能性のある運転はやめましょう。

 山道は落ち葉や土砂で滑りやすくもなっていたりするので、思いっ切り車体を傾けて走行したい場合は、サーキットなどに行って練習するようにしましょう。

 

1-6. 危険運転 No.6 公道でのウィリー

危険度:★★★★☆

 公道でウィリーをするなんて、考えたこともないライダーがほとんどだとは思いますが、私は実際にウィリー走行をしているバイクを見かけたことがあります。そのバイクは、信号が赤で停止線の一番先頭に止まっていたのですが、信号が青になった瞬間、いきなりアクセルを全開にして、そのままウィリーをしながら50m程走行してすごいスピードでどこかへ消えていってしまいました。

 ウィリー走行ができる時点で、バイクを操る技術はかなり高いと思うのですが、そのような方が公道で危険な運転をしていることを思うと腹が立ってきますし、改めて公道での運転の仕方を見直していただきたいと思います。

 ウィリー走行でバランスを崩して倒れてしまうと近くを走行している車に迷惑をかけますし、私の場合はウィリーをしているバイクに少し見とれてしまっていたので、その分注意を怠ってしまったことになります。ウィリー走行は、一時的に周囲の注意力にも影響を与える走行になるので、公道では絶対しないようにしましょう。

 

1-7. 危険運転 No.7 免許取得から1年以内の2人乗り

危険度:★★★★★

 中型バイクや大型バイクでタンデム走行をしたいと思っているライダーは少なくないと思います。しかし、バイクの免許を取得してから公道に出てすぐにタンデム走行とはいきません。バイクで2人乗りをするには以下のような法律的条件があります。

 

バイクで2人乗りをするための条件
条件項目 一般道路 高速道路(「首都高速道路」の中心部は二人乗り通行禁止区間)
排気量 50cc超(50cc以上) 125cc超(126cc以上)
乗車定員 2名 2名
年齢 16歳以上 20歳以上
免許取得経過年数 1年以上 3年以上
車輛の条件 同乗者用のステップ、グラブバーまたはベルトを装備 同乗者用のステップ、グラブバーまたはベルトを装備
同乗者の条件 同乗者用の装備を適切に使える年齢や体格であること(乳幼児や幼児は不可) 同乗者用の装備を適切に使える年齢や体格であること(乳幼児や幼児は不可)

 また、上の条件を無視して2人乗りをした場合は、運転者に対して次の違反が適用されます。

 

2人乗りで違反した際の反則金・違反点数
違反名 違反内容 反則金 違反点数
定員外乗車違反 乗車定員を超えて走行した場合 原付:5,000円、二輪車:6,000円 1点
大型自動二輪車等乗車法違反 バイクで2人乗りをするための条件に違反した場合 12,000円 2点
通行禁止違反 125cc以下のバイクで高速道路に進入した場合 6,000円 2点

 バイクの2人乗りで事故をした場合は、運転者だけでなく、同乗者にも被害を与えてしまうので、バイクの操作に慣れてきたから大丈夫だと判断するのではなく、しっかりと免許取得からの経過年数やバイクの乗車定員、同乗者の条件等を満たしたうえで、安全な2人乗りをするようにしましょう。

 逆に、2人乗りの条件を全て満たしているからと2人乗りをしていい訳でもありません。バイクに乗らない期間があると操作が不慣れになっている可能性があり、不安定な運転をすることになります。法律的な条件をクリアすることはもちろん、運転者や同乗者の状況も考慮して2人乗りの可否を判断するようにしましょう。

 

1-8. 危険運転 No.8 雪道の走行

危険度:★★★★☆

 冬場は道路が凍っていたり、雪が積もっていたりと、地面がかなり滑りやすくなっています。4輪の車でさえ冬場は滑りやすくなり、運転も危険になるのですが、2輪で雪道を走行するとなるといつもよりバランスが取りにくくなり、転倒のリスクもかなりアップします。

 バイクで雪道でも走行しやすいように、バイク用のスタッドレスタイヤは存在していますが、完全に走行可能になるかというとそうではありません。あくまで雪道でもグリップ力が上がるだけで、道路が凍っていたり、激しい雪道になるとバイクのタイヤも地面をグリップできず、そのまま転倒してしまいます。

 バイク用のスタッドレスタイヤは安全とまでは言い切れませんが、以下のようなタイヤである程度対策をすることが可能なのは事実です。

左からスパイクタイヤ、スノータイヤ、チェーンタイヤ

 どのタイヤも滑りにくさに特化したタイヤになるので、豪雪地域では活躍するかもしれませんが、バイクチェーンやスパイクタイヤは雪が中途半端に混じった道路で走ると火花が散ることもあり、危険なものに変わってしまうので、適切な用途で使用するようにしましょう。

 

1-9. 危険運転 No.9 逆走

危険度:★★★★★

 逆走は言うまでもないと思いますが、非常に危険な運転です。場合によっては対向車と正面衝突することも考えられるので、ふざけて対向車のラインをはみ出して走行することは絶対に止めましょう。スピードを出していてカーブが曲がり切れずに対向車のラインにはみ出してしまう場合も逆走になります。急なカーブや子供の飛び出しなど、とっさに行動がとれる安全なスピードを心掛けて運転するようにしましょう。

 

 

まとめ

 本記事では、筆者の経験を基にバイクでの危険運転Top9選を紹介しました。危険度を付けていますが、どれも危険運転であることには変わりありません。そもそも危険運転を知らないと、危険運転に気を付けようという気持ちも芽生えないので、まずはどのような危険運転が存在するのかを知り、安心で安全な運転ができるライダーを目指して気持ちのいいバイクライフを楽しみましょう。

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