【金曜ロードショー オープニング】数々の名作を生みだした巨星の結集作 2018年7月~2021年5月
・金曜ロードショーのオープニング(2018年7月~2021年5月)の概要を知りたい方
この記事では、2018年7月20日(金)から始まった金曜ロードSHOW!の新オープニングの概要について紹介しています。
金曜日と言えば何を思いますか? 夜更かし、休日前、華金、飲み会、13日の金曜日など人それぞれだと思いますが、平日に通学/通勤している方がハッピーな気分になれる金曜の夜には【金曜ロードショー】がありますよね。
最近でも金曜ロードSHOW!を毎回観てる人っているんですかね?最近はNetflixやPrimeVideo、YouTubeなどの動画コンテンツが充実してきているため、私は正直に言うと、金曜ロードSHOW!はあまり観ていません。
しかし、小さい頃は金曜ロードショーを観て育ったと言ってもいいくらい毎週観ていました!一人のおじさんがクルクル映写機を回すオープニングの時代が私の世代です(‘ω’)
なぜこの内容を取り上げたか?それは、筆者自身がこの新オープニングを観て独特の世界観に魅了されたからです。正直、不気味に感じた部分もありますが、それに勝る絶妙なバランスで引き付けられるものがありました。筆者以外にも違和感のようなものや魅力的に感じた人は少なからずいるのではないでしょうか?このオープニングが何を訴えかけているのか少しずつ紐解いていきましょう。
1. 金曜ロードSHOW!新オープニング動画
まずは、金曜ロードSHOW!のオープニング(2019年12月~2021年5月)を観てみましょう。ちなみに下の動画は、2018年7月20日の金曜ロードSHOW!『時をかける少女』で初めて公開された新オープニングとなっています。
金曜ロードSHOW! オープニング(2018.7〜)
❝OM TV-YouTube❞より引用
現時点での金曜ロードSHOW!のこのオープニング。筆者も含め、初めてこのオープニングを観て感じたことを挙げると、以下のようなことが出てくるのではないでしょうか?
- 一筋の光が差す暗闇の空間から始まってて未知すぎる
- たくさんの女性がこっち見ててなんか不気味
- ボスみたいな女の人がいる
- 赤を基調としたドレス着てる女性が多すぎて、なんか敷居が高い
- 男性が1人も登場していない
- ツタンカーメン犬みたいな生き物が可愛い
- 最後の方、ツタンカーメン犬定位置で何回もしっぽ振り行くし、たまにタイミングランダムやん
- 色んな人種、特徴を持った人がいて個性豊かすぎる
- u~~~~u~u~~uuuuuuu~u~u~u~u~~♪っていう歌声が落ち着く
- なまめかしくて誘惑されてるみたい
- オープニングが映画みたい
ずらずら書いてしまいましたが、大体こんな感じじゃないですかね?これ以外にも何か感じたり、発見した人は教えてください!
1-1. 登場キャラクター
動画を観る限り、多くの女性と数えられる程度の動物がいることは確認できますが、日テレ公式の「番組オープニングリニューアル」の情報によると、主な登場キャラクター数は3となっています。各キャラクターの情報を紹介します。 ※公式情報参考と少し主観も入ってます。
1-1-1. ミアちゃん
最初のシーンから登場するヒロイン的存在感を感じる女の子。映画が大好きで各地の方言が得意な17歳の高校二年生。趣味は、世界各地の名所を写真アプリで見ることであり、特に魅了されて憧れているのはエジプト。また、ミアちゃんには空想癖があり、見たものや想像の世界観に入り込むのが好きである。空想中は想像上の友だち(Imaginary Friend)と話すことが多い。ある日、アンクが夢の中にあらわれ、Imaginary Friendと一体化、不思議な世界へ誘われる・・・・・・※命名は「カイロの紫のバラ」主演のミア・ファローから。
1-1-2. アンク
先ほど、ツタンカーメン犬といった謎の動物。現実には存在しないため、年齢や性別、生態などの詳細は不明。ツタンカーメンのような外見上、古代エジプトと関連を持っているとみられる。また、時間や空間を超越する特殊な能力を持っているらしい。性格は皮肉屋なところもあるが、可愛いため憎めないキャラである。今や金曜ロードSHOW!のマスコット的存在。謎の女性「ターニャ」が使いとして派遣したらしい。※アンクとは古代エジプトで生命的宗教的象徴。その力を信じる者は一度だけ生き返れるとされる。
1-1-3. ターニャ
ミアちゃんが暗闇の世界から抜け出した後、歓迎のような笑顔でこちらを振り向く女性。この女性、エジプトのカイロでプライベート映画祭を不定期開催し、世界各地の映画祭やイベントに姿を見せるなど、世界中の女優や映画人と交流があるらしい。職業や出自などは不詳の謎の女性。映画愛で溢れ、映画を「人生の喜びであり、最大のパッションの一つ」ととらえている。好きな色は情熱の赤であり、赤いドレスを好む。アンクを各地に派遣し、若い才能に映画との「出会いの場」を与えることを生きがいと感じているという。
登場キャラクターの説明を読む限り、かなり熱を入れて制作されていることが十分に伝わってきますよね。筆者はこのキャラクター紹介を読んで、新オープニングストーリーに対してこんなことを思いました。
若い才能に映画との「出会いの場」を与えることを生きがいと感じているターニャが、ミアちゃんの夢にアンクを派遣し、時空を超えてプライベート映画祭に招待したと。その未知なる世界を視聴者と共有し、これから出会う作品へと誘惑することで新たな自分を見つけてほしい。そんなオープニングになっているのではと思いました。
なんでこんなことを思ったか? この記事を書くために新オープニングを何度か観てると、どんどん魅力に気づき、さらに引き込まれていったからです。
1-2. オープニングストーリー
日テレ公式サイトのオープニングストーリーでは以下のように記載してあります。
主人公は17歳の女子高校生ミアちゃん。肩に不思議な世界に導く謎のキャラクター「アンク」を乗せ、虚無空間を歩いている。行く先に光が漏れるドアが見える。その扉を開けると・・・・・・
出迎えたのは、豪華なマダム(ターニャ)。そこは彼女が主催する煌びやかなサロンのような空間。世界中から女優や動物たちを招き、プライベート映画祭を開いているのだ。あらゆる人種・民族の女性、動物らが寛いでいる。
ミアちゃんも腰を下ろし、わくわくしながら映画のスタートを待つ―――
金曜ロードSHOW!オープニングストーリー
❝番組オープニングリニューアル【金曜ロードシネマクラブ】❞より引用
実はこの独特の世界観あるオープニングを創り出した人物は、あの超有名な映画監督なんです!また、落ち着くようなきれいな歌声を歌っているのも、有名女優さん!さらに、制作スタッフも超大物ばかり!詳細は後述しています。
1-3. オープニングテーマ曲
ストーリーが分かったところで、続いてはオープニングで使用されているテーマ曲についてみていきましょう。テーマ曲のタイトル、作曲者、Voiceは以下の通りです。
- タイトル:“Era”
- 作曲者:
高木 正勝 (音楽家、映像作家) - Voice:
上白石 萌歌 (女優)
作曲者の簡単な情報については後述するので省略しますが、調査した限り、この方は数々の有名作品を担当された超大物の音楽家、映像作家さんです。高木正勝さんには申し訳ないですが、一般人の目線から見ると、やはり目に留まるのは女優の上白石萌歌さんですよね。
キリン午後の紅茶 TVCM「あいたいって、あたためたいだ。」篇
❝oricon-YouTube❞より引用
透き通る歌声に感動しますよね。何度聞いても素晴らしくて、涙が出そうになっちゃいます。午後の紅茶のCMには他にもシリーズがあるので、はまった方はそちらもどうぞ!
かなり話がそれちゃったので戻しますね。
2. 制作メンバーについて
2-1. 制作スタッフ
それでは次に、制作メンバーについてみていこうと思います。日テレ公式サイトでも制作スタッフを紹介しています。
制作スタッフ | 担当 | これまでの担当作品 |
キャラクターデザイン/作画 | ・『猫の恩返し』
・『ひるね姫~知らないワタシの物語~』 ・『未来のミライ』 |
|
美術設定 | ・『サマーウォーズ』
・『未来のミライ』 ・『ALWAYS 三丁目の夕日』 ・『おおかみこどもの雨と雪』 |
|
美術監督 | ・『コクリコ坂から』
・『思い出のマーニー』 ・『バケモノの子』 ・『未来のミライ』 |
|
衣装 | ・『おおかみこどもの雨と雪』
・『バケモノの子』 ・『未来のミライ』 ・『モテキ』 ・『バクマン。』 ・『世界から猫が消えたなら』 |
|
音楽 | ・『おおかみこどもの雨と雪』
・『バケモノの子』 ・『未来のミライ』 |
過去の担当作品を見ると、偉大な作品を創り上げたスタッフであることは一目瞭然ですよね。素晴らしい新オープニング、この方たちが集結して制作されていたことは納得の一言に尽きません。
2-2. 監督
このオープニングを制作した監督ですが、もともと知っていた人、ここまでくれば分かった人もいるんではないでしょうか? そう、数々の名作を生み出してきたアニメ監督、
- 2005年 『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』
- 2006年 『時をかける少女』
- 2009年 『サマーウォーズ』
- 2012年 『おおかみこどもの雨と雪』
- 2015年 『バケモノの子』
- 2018年 『未来のミライ』
筆者は『時をかける少女』や『サマーウォーズ』が大好きな映画の一つなのですが、観るたびに世界観に引き込まれ、心を踊らされました。なんといっても、夏にアイスを食べながら観るサマーウォーズは最高ですね~
『サマーウォーズ』と言えば、なんと!2020年1月17日より『サマーウォーズ4DX』が全国公開されます!
最先端の体感型シアターである「4DX」とは、様々な映画のシーンに合わせて前後左右上下に動くだけでなく、水や風、香り、フラッシュなどをリアルタイムかつダイナミックに生み出し、特別な演出を観客に与えるものです。五感を揺さぶるため、3Dを遥かに超え、映画を「観る」から「体感する」ことに変えてしまい、新たな映画体験をさせてくれるものです。
細田守監督の初のオリジナル長編映画が4DXで体験できることは非常にワクワクしますよね!“UPDATE”と題した10周年プロジェクトが始動しており、さまざまなイベントが実施中であるそうです。興味のある方はぜひ!
素晴らしい名作を生み出してきた細田守監督ですが、東映アニメーション、スタジオジブリで経験を積み、フリーとなった後、自身のアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」を2011年4月に設立しています。今のオープニング映像はまさに「スタジオ地図」から生み出された作品と言っても過言ではないですね。
さいごに
あなたが好きな金曜ロードSHOW!のオープニングはなんですか?年代によってなじみのあるオープニングは異なってくると思いますが、筆者はやっぱりおじさんが映写機を回しているオープニングが「これから映画が始まる」という感じがして一番しっくりきます。でも、独特の世界観あふれる現在のオープニングも好きです。
まとめ
独特の世界観に引き込まれる「金曜ロードSHOW!」の新オープニングは、超有名な細田守監督、大物の専門家たちが集結して生み出した素晴らしい作品の一つだったのです。しかし、わずか30秒という短時間でおこるストーリー(オープニング)に想いを乗せて訴えかけられる感覚になったのは感動しました。あなたはこのオープニングから何を感じましたか?
オープニングの先にある様々な映画も楽しんでみてください。
↓この記事を気に入っていただけた方は、ぜひ「いいね」をお願いします。
-
前の記事
【コンビニ人間】読むと「普通」の世界が変わる ~2016年 芥川賞受賞作~ 2019.12.16
-
次の記事
【Windows10 ショートカットキー】初心者から上級者まで~超厳選61個のおススメ一覧~ 2019.12.24
コメントを書く