【エストレヤ ファイナルエディション】エンジンガード取り付けの簡単解説!(純正版)
- 2020.07.26
- バイク
- 250㏄, ESTRELLA, FINAL EDITION, エストレヤ, エンジンガード, カスタム, タイプ, バイク, ファイナルエディション, 中型, 取付, 簡単, 純正, 解説
・エストレヤのエンジンガード取り付け方法を知りたい方
・エストレヤのエンジンガード取り付けを自分で行ってみたい方
・エンジンガードの取付に必要な工具を知りたい方
この記事では、エンジンガードの役割やタイプ、エストレヤにエンジンガードを取り付ける方法について紹介しています。
※エストレヤ ファイナルエディションを参考に解説しています。92年式以降のエストレヤであれば取付手順は同じなので、ぜひ参考にしてみて下さい。
早速エンジンガードの取付方法について知りたい方は、以下の取付方法までスキップしてください。
1. エンジンガードについて
まずはエンジンガードの役割やタイプについて簡単に説明します。
エンジンガードとは、スリップや立ちごけなどの転倒時にエンジンに対する衝撃を緩和させ、エンジンを守る機能を担うものです。
すごくシンプルですが、名前の通りの機能を果たします。
中型バイクのマニュアル免許を取りに行った方ならわかると思いますが、教習所のバイクには必ずエンジンガードが取り付けられています。もちろん教習生は初心者だからです。エンジンガードが初心者に必要なものというと聞こえはよくないですが、エンジンガードは安全性を高めるためのものなので、アマチュアのライダーに関わらず、ベテランのライダーまで幅広く使用されています。
そもそもあなたはバイクの運転に自信がありますか?もちろん自信があることは良いことです。しかし、いくら注意しながら慎重に走行していても、雨や風、石ころなど、外を走るには危険がつきものです。転倒やスリップをしてしまった場合でも大事なエンジン(心臓部)が傷つかないように、エンジンガードの取り付けを検討してみるのがいいでしょう。
ライダーの安全面に考慮することはもちろん大切ですが、バイクに傷がつくのもそれなりに精神的なダメージを受けると思います。無事故無違反の方でも、今後何があるかは誰にもわかりません。いつも安全運転を心掛ける必要はありますが、エンジンガードがあるだけで安心感も少しUPするはずです。
1-1. エンジンガードのタイプ
続いては、エンジンガードのタイプについてみていきましょう。エンジンガードには、様々なタイプがあります。
①:比較的エンジンに密着しているタイプ
出典:https://item-shopping.c.yimg.jp/i/n/vio0009_tn1139
このタイプは、外観を損なうことなく取り付けることができるので、もしものためにエンジンは守りたいけど、エンジンガードが少しダサいと思う方には最適なタイプです。小型なので、エンジンガード自体を塗装しやすく、車体のカラーに合わせてエンジンガードを取り付けることが可能です。
②:アメリカンに多い横幅をとるタイプ
出典:http://img20.shop-pro.jp/PA01250/883/product/67977713_o1.jpg
このタイプは、比較的アメリカンに多くみられるタイプです。アメリカンの代名詞であるハーレーダビッドソンは車体も約300~400㎏と非常に重く、転倒した際に足を踏みつぶされるとかなり危険です。そのため、このようなタイプのエンジンガードは、バイクの心臓部を守るだけでなく、ライダー自身の危険からも守る機能を果たしています。ライダーも守ってくれるとは、まさに一石二鳥ですね。
ライダーによっては、横に広いエンジンガードを極端にダサいと考える方もいますが、私は別にそうは思いません。むしろかっこいいと思っています。車体がアメリカンなら、ワイドなエンジンガードは車体にマッチしていますし、何よりもエンジンガードの取り付けというカスタムを楽しみつつ、安全運転でツーリングを楽しむというのはライダーの鏡ではないでしょうか。カスタムに関してはもちろんエンジンガードに限ったことではありませんが、常に危険が伴う運転だからこそ、安全面にもしっかりと考慮してバイクを楽しむことは非常に良い心がけであると思っています。
③:エンジンスライダー
出典:https://store.ridingsport.com/shop/overracing/prdct/00/28/48/59-56-012B_1.jpg
エンジンスライダーは、エンジンガードとは少し異なる性質を持っています。エンジンスライダーとはその名の通り、エンジンを滑らせるものです。例えば走行中にスリップして転倒した際に、車体(エンジン)が路面にたたきつけられるのを防ぎ、そのまま滑るようにして車体への衝撃を軽減します。
もともとはバイクレースやサーキット走行などで転倒した際に、転倒したライダーをそのままコースアウトさせるために使用されていたようです。そのため、こちらのエンジンスライダーは一般道では向いていないと言えます。なぜなら、転倒した際に、崖や反対車線まで滑り出してしまう可能性がかなり高く、二次災害の危険性が高まるからです。エンジンスライダーの特性で反対車線に飛び出してしまい、車やトラックが前から突っ込んでくるのを想像するだけでゾッとしますよね。。
各タイプによって、エンジンガードの特性もかなり異なってくるので、自身のニーズにしっかりと合ったエンジンガードを取り付けるようにしましょう。
2. エストレヤのエンジンガード紹介(純正版)
エンジンガードの役割と大まかなタイプについて分かったところで、今回エストレヤに取り付けたエンジンガードについて紹介します。
エストレヤに取り付けたエンジンガードはこちらと全く同じ商品番号のものになります。※この画像は実際に取り付けたものではなく、購入サイトでの参考画像です。
出典:https://shop.r10s.jp/motokichi/cabinet/kawasaki/j99994-0387.jpg
2021年12月時点では、上記のカワサキ純正のエンジンガードは検索しても見つからなかったので、適合車種が92年式以降となっている以下のエンジンガードの使用をおすすめします。
出典:https://shop.r10s.jp/zerocustom/cabinet/c4-11/c4-es-bp3.jpg
純正のエンジンガードについては、注文してから約2週間後に到着しました。モデルはBJ250LEFという型式のエンジンガードで、2014年モデルになります。開封前はエンジンガードが袋で包まれており、緩衝材とともに丁寧に段ボールに梱包されていました。また、エンジンガードの取付説明書も入っていました。
開封前後の写真は以下になります。
梱包されていた部品内容は、以下の表の通りです。
No. | 部品名称 | 部品番号 | 数量 |
1 | ボルト M8×90 | 132BB0890 | 1 |
2 | Uボルト M8 | – | 1 |
3 | ナット M8 | – | 2 |
4 | エンジンガード | – | 1 |
5 | ロックナット M8 | 92015-1397 | 1 |
3. エンジンガードの取り付け方法について
それではエンジンガードの取り付け時の注意点や使用工具、取り付け方法について説明します。メンテナンス初心者の私でも、手順としてはすごく簡単でした!
①:必ずエンジンが完全に冷え切った状態で作業を始める。
エンジン停止直後だと、やけどの原因になります。
②:平坦な場所で作業する。
③:ジャッキ等で車体を水平にして安定させる。
ナットの取り外しや取り付け時に変な方向に力が加わるのを避けます。
3-1. 使用工具について
・コンビネーションレンチ(12㎜のレンチのみ使用)
私の場合は、上画像のコンビネーションレンチを使用しましたが、力が全くかからずカワサキの店舗に持っていくことになったので、以下のようなしっかりと力が加えられるレンチがあると心強いです。
3-2. 取付手順について
エンジンガード取り付け前は、フロント側の左右からみると、このようになっています。
取付方法はいたってシンプルです。画像を基に説明します。
最初はエンジンブランケットボルトⓐとロックナットⓑを取り外します。エンジンブランケットボルトⓐは今後使用しませんが、念のためしっかりと保管しておきましょう。ロックナットⓑは今回新たなものを取り付けるため、廃棄しても構いません。
エンジンブランケットボルトⓐとロックナットⓑが外せたら、後は下図を参考に以下の手順で取り付けるだけです。
- エンジンガード④を取り付ける位置で固定する。
- ボルト①とロックナット⑤を仮付けする。
- Uボルト②とナット③を仮付けする。
- エンジンガードの位置が定まったら、ナット③を締め付ける。
- ロックナット⑤を規定トルクで締め付ける。
ロックナット⑤の規定トルクは、25N・m(2.5 kgf・m) です。これは、簡単に説明すると、1mのレンチを使用した時に約2.5キロの力で回す力が必要であるということです。20cmのレンチの場合は、25(N・m) ÷ 0.2(m) =125(N)=約12.5Kgの力で回す必要があります。
私が実際に使用したレンチは、15cmくらいだったのでもう少し力がいりました。。そして、すごく手が痛くなりました。笑
ちなみに締め付けトルクが指定されていないボルトやナットのトルクは、ネジ部直径が8mmのもので14~19N・m(1.4~1.9kgf・m)になるそうです。この値は、パーツクリーナー等の溶剤で洗浄した後の乾燥したネジ部に対するものなので、パーツクリーナーできれいにふき取っていないものに関しては、少し強めの力を加える必要がありそうです。
自身でエンジンガードを取り付けることも可能ですが、ナットの取り外しや取り付け等で苦戦する可能性が高く、バイクを傷めてしまう可能性もあるため、エンジンガードの取付はカワサキの正規取扱店舗で行うことをお勧めします。
私の場合、エンジンブランケットボルトⓐを外す段階で、軽くボルト部分を舐めてしまい、このまま外せなくなるのが怖くなったので、結局カワサキの店舗までバイクを持って行って取り付ける羽目になりました。
個人のバイク屋だと断られる可能性があるので、カワサキの正規取扱店舗をお勧めします。実際に個人のバイク屋に頼んだところ、「持ち込みでの取付は行っていない。」とあっさり断られました。
エンジンガード取り付け前後の比較画像↓
エンジンガード取り付け前
エンジンガード取り付け後
なかなか良いのではないでしょうか。個人的は取り付けた後の方がビジュアル的に統一感が増してかっこよくなったと思います。何よりも、安心感が高まったことはすごくよかったです。今回のカスタムは、カワサキの正規取扱店にお世話になりましたが、自身で調べながらカスタムをするのはかなり楽しいです。今後も別のカスタムにチャレンジしてみます。
まとめ
本記事では、エンジンガードのタイプや役割、またエストレヤにエンジンガードを取り付ける手順について紹介しました。特に複雑な作業はなく、手順もそんなに難しくないことがお分かりいただけたと思います。心の余裕は運転の余裕にもつながるので、エンジンガードを取り付けることによって安心感を高め、より周囲の景色が楽しめる走行をしてみませんか。
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